黒人集団に襲われて in San Francisco

8/25 22:30ごろ

今でも夢だったような気がします

友人と食事後,寮に帰ろうと思い,友人と別れた後,普段どおりXperia neoでGPSを確認しながら方向を確認していました
私はアメリカ上陸直後にAT&TのプリペイドSIMを契約したので,Xperia neoが日本と全く同じ感覚で使えていたのです

そして横断歩道を渡っていたら突然フードを被った黒人が私の手にあるXperia neoを奪い取りました
私はとっさに”WAIT!”と叫び,走って服を掴みました
すると横断歩道の向こう側に仲間が大量に待機していてその中の何人かに殴られました
あまりちゃんとは覚えていないのですが,私が倒れて,そこに赤色のスカーフを笑いながら黒人女性が私の顔に落としてきたように思います
この赤色のスカーフだけは何故か記憶にあって,警察への証言でも私がどこに倒れていたのかを知る有力な情報となりました

そして私は失神してしまったのか,すぐに起きたのかは記憶がないので分かりません
しかし私が起きたときにはもう周りには犯人はいませんでした

そして私は大声で”POLICE!! POLICE!!!”と叫び続けました
英語も分からないし,携帯を取られてしまったので電話することもできないのでこれ以外することができませんでした
しかしその声を聞いて,たまたま事件の一部始終を見ていた黒人の方が電話で警察を呼んでくれました

どうも周りの人の様子を見ると私が大勢の黒人にリンチをされたことが大分話題になっていたようです
それで警察が来て,私に“英語を話せますか?”と聞いてきたので,私は“日本語しか話せない”と答えました

すると警察の方は日本語を翻訳できる人に電話をしてくれて,その人に電話で話しながら警察に私が襲われた状況等を説明しました
まあその人に電話を繋げるまでそれなりに時間がかかるのですが…それにもちろん警察の方と話すのは英語だし,そんな長時間話せたわけではないですが

ちなみに私が襲われた場所はだいぶ人通りもある道(ユニオンスクエアの近くでMarket Streetと6th Streetの交差点)なのですが,警察の方曰く最近犯罪が多発していて警戒していた場所だったそうです

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しかし私はあまりにも一瞬の出来事だったので襲われたという実感がなく,ただ
顔面が痛い・メガネが一部壊れた・Xperia neoがAT&TのSIMと共に手元からなくなってしまった
という事実があるだけでした

それにしても私の人生史上最も衝撃的な状況でした
アメリカの底辺社会を見れました

しかし話はこれだけで終わりませんでした

警察の方に寮へ送り届けてもらった後にすぐにGoogle/Twitter/Facebook/Evernote/Dropboxのパスワード変更を行いました
それで安心しきっていたのですが,とんでもないことを私は忘れていました
そう,私は自分のサーバーの秘密鍵もいれていたことをすっかり忘れていたのです

そして週末ヨセミテ国立公園に行っていたのですが,その道中に秘密鍵をいれていたことに気付き帰ってきてから秘密鍵を変更しようと思い,ログインしようと思いました
そしたら何故かログインできないのです
恐くなってすぐに電源を落としました(さくらのVPSなので)

そしてその後自作のTwitterのbotが吐いているエラー内容からサーバーの中身が明らかにいじられていることが判明し,のっとりが判明しました

さくらのVPSのデータによれば,一瞬だけ大量の書き込みがあり,その後一定の読み込み,そして一定のトラフィック量だったので,おそらく何らかのプログラムを書きこまれて,全世界に私のサーバーから何かを発信していたのは間違いないと思われます
もう今更調べようもないですが

それがこのBlogなどサーバーをすべてを一から構築せざるを得なくなった原因です
またカメラもXperia neoのカメラのレスポンスが良かったのでこれでいけると思っていたので写真も撮れなくなってしまいました

この事件は本当に不気味です

まず私はあまり覚えていないのですが,私は殴られた直後に失神していた可能性があります
そうでなくても私は数秒間は動けない状況にあったはずです
つまり彼らは奪おうと思えば私のバッグを奪えたわけです
バッグにはクレジットカードやお金やパスポートが入っていたわけでそっちの方が彼らにとっては旨みがあるにも関わらず目もくれなかったわけです

実際この事件があった後,語学学校の方などにお金をものすごく心配されました
しかし私は手元にあった携帯をひったくられて,少しの間動かなくなる程度殴られただけで済んだのでお金は盗られずに済んだのと,生協の保険に入っていたために全ての病院にキャッシュレスで行けたことが幸いしてお金が不足するという自体にはならずに済みました

なので最悪の最悪の事態は免れたのですが,ではなぜ彼らはバッグを奪わなかったのか?
おそらくバッグを奪うにはボコボコに殴る必要もあり,時間もかかるし,奪った直後に警察が来た場合に見つかる可能性が高いのであえて奪わなかったとのだと思います
だからこそあそこまで手際が良かったのだと思います
そして私のサーバーが乗っ取られたことからも分かるように,彼らにはサーバーの知識など情報系の知識がある人間がバックにいます

彼らはおそらく携帯電話をひったくる専門集団だと思います
携帯電話だけでなく,中の個人情報も売っているのでしょう
実際私のサーバーの秘密鍵は高額で売れたことだと思います

あえて携帯に絞ることで証拠を最小限にして逮捕される可能性を低くしているのだと思います

アメリカでスマートフォンを使っている人は多いし,日本人でアメリカでもプリペイドSIMを挿して使いたいという人は多いと思います
しかしスマートフォンを狙っている集団もアメリカにはいるのです

みなさんも気をつけてください

–追記(2012/6/24)
SSHの秘密鍵がなぜ当時の携帯に入っていたのか疑問に思っている方がいるようなので書いておきます
当時ConnectBotというアプリを使っていたからです
ただしこの一件以来,今では使っていません
このアプリは非常に使いやすいのですが,使う場合はパスフレーズを設定し,最新の注意を払った方が良いと思います

–追記(2012/6/24)
黒人という言葉にはそもそも差別的意味合いはなく,また私も差別的意味を込めて使ったわけではありません
文中を読めばわかるように警察に通報してくれたのは一部始終を見ていた黒人の方でしたし,黒人の方にもいい人は大勢います
またこの地域は大変危険な地域ですが,私はその辺りの勉強が足りていませんでした
私がこのような経験をし,みなさんには繰り返して欲しくないという気持ちからこのBlogを書いた次第です
海外に行く場合は治安が悪い地域を予め調べ,頭に叩きこんでおくことをお勧めします

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